2017年06月14日

1987年の今日、マドンナが大阪球場で日本初ライブ!

執筆者:杏子

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30年前の今日、マドンナが、大阪球場で、日本初ライブ!

がっ、この頃、ワタクシ、マドンナに全く興味が無かったのであります。


モチロン、1984年のメガヒット「Like a Virgin」でのライブパフォーマンスやそのファッションに興味は、チョイチョイあったけど。

次のシングル「Material Girl」のMVが、マリリン・モンローの『紳士は金髪がお好き』のオマージュだった時には、かのポール・マッカートニーも「マリリン・モンローは、2人いらない」ってコメントしてたし。

TVのインタビューのわざわざワルぶってる感が鼻についてたし。

前年に、シンディ・ローパーが武道館で、圧倒的な歌の上手さと、鍛錬してできるダンス?とは違うとんでもなくしなやかなカラダの動きを見せつけてたし。

だいたい、その頃のワタシ、BARBEE BOYSと云ふ、硬派なバンドに属していたので、「マドンナ好き!」なんて口が裂けても言えたぁもんじゃありませんでしたわ。


そんな、私が、マドンナ♡フリークになったのは。

映画『In Bed with Madonna 』のことを、詩人 白石公子ちゃん(大学の寮が一緒だったのね)が、某誌に映画評を書いていて。「キョウちゃん、マドンナの映画、意外やいいわよ〜。」と薦められてからでありました。“意外”という言葉がついてたのをやけに覚えてる。


この映画のプロモーションは大々的で。新進気鋭の監督アレック・ケシシアン(デビッド フィンチャーの代役ともされているけど)が、マドンナの『Blond Ambition Tour』のon stage 、back stageにとことん密着、何万時間もフィルムを回しました!まるごとマドンナ!てきな。


しかし、上映されたのは、新宿武蔵野館、客の入りもそこそこ。意外や地味な展開。

カラーのon stage、モノクロのback stage。そのツアーは、梅雨の日本から始まり…、

ちょっとしたイヤな予感に反して。


オモシロイ!!!

カラーの圧巻のライブステージ、モノクロのマドンナの素顔? グッときたなぁ。

この映画の素晴らしさは、マドンナのプロデュース能力にありっ!


自らセックスシンボルとなる存在を創りあげる!と思いきや、ツアーのメンバー、スタッフの母として在り。

また、幼くして無くした母の墓に横たわるシーンでは、絶妙なバラードかけ、イノセントな少女のような一面をもみせる。

そして、女の顔は。『デイック・トレーシー』で共演したウォーレン・ベイティが、 楽屋やパーティーに彼氏ヅラをしてチョイチョイ登場!で、ハイッ!出来上がり!…と、思いきや。

ツアーメンバーとの『挑戦か告白か』のゲームで、「今まで、一番愛した人は?」の質問に「ショーン」と、かつての夫ショーン・ペンの名をさらりとあげる。まっ、この映画が、上映されてる時には、ウォーレン・ベイティとは、ちゃんと別れてるケドね。


ワールドツアーのドキュメンタリーというテイのフィクションを、マドンナはちゃんと計算して作っていたのであった。

マドンナというアーティスト像を巧みに構築する凄さに感服!感動!


以来、マドンナ♡ファンとなるのでありました。


2008年の『Sticky & Sweet Tour』は、日本公演がなかったので、1泊3日でデトロイトまで。

マドンナの故郷で見るライブは、ひと味ちがって、2時間待たされてもなんのその。がっ、いざマドンナが登場すると、興奮しすぎて、何が何やら、ほぼ記憶に無いのである。

覚えているのは、なんでか突然の「縄跳びタイム」とドッカーンと出てきた「白い車」そして、ライブが終わった後、声がガラガラだった事。多分、ずっと絶叫してたんだろうな。


ので、結局、後のライブDVDを観て堪能。


そこで、気づいた!


最後の「Give It 2 Me」でマドンナは、イントロのギターのリフもカッチョ良く弾いたのに、ステージそでへ。

生で観ていた時、「衣裳替えかな〜」と思い、「何、着てくるんだろっ!」ってワクワクしてたのだが、同じ衣裳で再び登場。「えー!衣裳同じジャン。なんだー疲れちゃったのか?」大興奮の中にも1mm、ガックしきてたのだが。


よくよくDVDをみると…、


じみぃ〜に、靴を履き替えていたのである。最後のこの曲でガゼン踊るために、ヒール7cmくらいの編み上げブーツ(この編み上げブーツも、ライブオープニング時のものとはヒールの色が違うんだよなぁ)から、全くフラットなダンスシューズに。


この徹底ぶりには畏れ入る。


おっと、と云うことで、後から1987年6月14日の大阪球場でも行われた、マドンナ初のワールドツアー『Who’s That Girl-World Tour1987-Live In Japan 』をチェック。


眉毛 太し。筋肉まだ、チョと細し。やっぱり、マドンナ♡スキだし。


≪著者略歴≫

杏子(きょうこ)1992年、BARBEE BOYSの解散後、ソロでラジオパーソナリティ、舞台等幅広いジャンルで活躍中。2016年、いまみちともたかプロデュースのロックナンバー「イカサマ美男子feat.リンダ」と、『BAILA BAILA』とのコラボソング「Magenta Butterfly」を収録した両A面シングルをリリース。

イン・ベッド・ウィズ・マドンナ [DVD] ジャン=ポール・ゴルティエ (出演), マット・ディロン (出演), & 1 その他

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