癒してくれる楽器No1 はウクレレ！？|大人のMusic Calendar|大人のミュージックカレンダー

今日、8月23日は「ウクレレの日」。ウクレレがポルトガルからの移民が19世紀に持ち込んだ楽器が原型であることから、1879年にポルトガル移民が『移民登録を行った日』を「ウクレレの日」にしたということです。そういえば、家にはハワイ土産でいただいた木の実で作ったようなカラフルなウクレレがほこりにまみれて忘れられた絵画のように飾ってありますが、たまには鳴らしてみようか・・・なんて思いました。

だから早速「ニッポン・ウクレレ事情」について、黒澤楽器店でウクレレの輸入・卸・販売・修理を担当している梅田陽さんに今回はウクレレについて（前回はマーティンのギターについていろいろ伺った）伺ってみました。

（1）イベント

今年も8月1日・2日と横浜赤レンガ倉庫イベント広場でプロもアマチュアもいっしょになってウクレレが楽しめるイベント『2015ウクレレピクニック』が開催されましたが、2日間で87,000人の動員、150組のアマチュア・ウクレレチームの参加による演奏があり、大盛況でした。僕も「カマカ」のブースに居ましたが、大勢のお客様に実際に手に取ってご覧いただくことができました。現在は突発的なウクレレブームってわけではないですが、確実に日本人の間にウクレレがメジャーな楽器として浸透してきています。あの♬ポロンという癒しの音が人気の原因かも知れません。特にギターと比べて、小型で手軽なせいか女性のウクレレ人口は増えています。

（2）簡単なウンチク

ウクレレは一般にハワイの民族楽器と呼ばれていますが、元はポルトガルです。ポルトガルのハワイ移民が故郷の楽器ブラギーニャをハワイの木材「コア」を使って作ったのが始まりです。一番古いメーカーは「ヌネス」でウクレレとして確立。有名な「カマカ」は1916年創業ですご存知「マーティン」も1910年よりマホガニー材を使ってアメリカでウクレレを作り始めました。因みに ♬あ～あああ、やんなっちゃた♪ の牧伸二さんが使っていたのはマーティンのウクレレです。

日本でのウクレレの認知は、昭和30年代のこの牧伸二さんのウクレレ漫談だったり、マヒナスターズのムードハワイアンだったり、少し亜流であったわけですが、21世紀になってジェイク・シマブクロが圧倒的テクニックを持って颯爽と現れ、ウクレレ人気をけん引してくれました。「よろしくお願いシマブクロ」あっ、これ彼のコンサートでのきまり文句です。

メーカーはハワイでは「カマカ」「コアロハ」、アメリカでは「マーティン」、日本では「フェイマス」が有名です。最近当社では「レホ」というメーカーを注力しています。

ウクレレの種類ですが大きさによって小型から①ソプラノ②コンサート③テナー④バリトンとあります。形が大きくなるほど当然ですが低音が響く構造になっています。皆さんがよくお使いになるのは①ソプラノと②コンサートです。

（3）リコメンド

初心者の方には「レホ」をお薦めしています。最近当社が注力しているメーカーで,リーズナブルな価格、ハイクオリティな仕上げで特にオール・サペリのMMシリーズは、2万円以下でかなりの満足度が得られる逸品です。

中級者の方には「マーティン」のS1 Uke(63,000円)をお薦めします。オール単板マホガニー・ボディのモデルで、コストパフォーマンス最高です。「カマカ」のスタンダードシリーズは10万円台から揃っているので弾いて比較するのも楽しいです。

上級者には「カマカ」デラックスモデルの新製品、　HF-2 D2I Concert（定価385,000円）かHF3D2I Tenor（定価410,000円）をお奨めします。前回入荷時は入荷と共にあっという間に売り切れた程の超人気のウクレレです。僕も次回の入荷時には何とか手に入れたいと思っています。

（4）購入したけりゃ

やはりご来店いただき、手に取って弾いていただきたい。Cのコードをポロンと鳴らすだけでも、自分に合った「癒しのウクレレ」が見つかるはずです。お茶の水の『ウクレレプラネット』はウクレレ専門店です。JRお茶の水駅、お茶の水橋口より徒歩30秒。常時ウクレレの展示在庫250本以上あります。ウクレレの代表的ブランド、カマカ・マーティンの正規輸入品取扱店。（クロサワ楽器店グループ）、ハワイ製ブランドを中心に、コアロハ、カニレア等の人気モデルや国産有名ブランド、希少な個人製作物まで幅広く取り扱っています。