2017年07月30日

[recommend]大人でも楽しめるミニ・フェス「Slow LIVE'17 in 池上本門寺」へ行ってみよう

執筆者:市川清師

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暑い夏がそこまで来ている、というか、もう来た。連日、猛暑で、熱中症で倒れるものも数知れず。おまけに記録的集中豪雨に河川は氾濫、土砂流など、人びとの生活と生命を脅かす。この度の集中豪雨による一連の自然災害により被災された皆様に、深くお見舞い申し上げます。 被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。


そんな日本の夏だが、今年も全国各地で“フェス”が花盛りだ。お目当てのアーティストを追いかけ、全国のフェスをはしごするという方も多いのではないだろうか。


フェスへ行くには、それ相応の体力や財力を必要とする。中高年にとって、フェスは行きたいと思っていてもなかなか、行けないものになっているのではないだろうか。休暇や旅費があっても家族の手前や体力的な不安からフェスは縁遠くなりかちだ。


そんな“大人達”でも気軽に楽しめるのが老舗イベンター「ホットスタッフ」の主催する「大人のミニフェス」といわれる「Slow LIVE'17 in 池上本門寺」だろう。東京・大田区の池上本門寺の特設会場で行われる同フェス。今年で14回目になる。秋の気配を感じさせる(予想!?)9月1日(金)~3日(日)の3日間、開催される。


出演は、Char、ORIGINAL LOVE、大橋トリオ、コトリンゴ、土岐麻子、藤原さくらのほかに、昨年に続いて2回目となるハナレグミ、堀込泰行、GLIM SPANKY。そして今回初登場となるPUSHIM、TRICERATOPS、NICO Touches the Walls、ザ・なつやすみバンド、空気公団の5組を合わせ計14組が現時点で決定しているという(追加出演者もあり!)。


各日の出演者は以下になる。


1日(金)Char(アコースティックセット)/ORIGINAL LOVE(アコースティックセット)オープニングアクト:あり

2日(土)大橋トリオ /PUSHIM/TRICERATOPS(アコースティックセット)/NICO Touches the Walls(アコースティックセット)/GLIM SPANKY(アコースティック2人編成) /ザ・なつやすみバンド/他

3日(日)ハナレグミ /堀込泰行/コトリンゴ/空気公団/土岐麻子/藤原さくら/他


いずれの日も注目すべきラインナップだが、1日(金)のChar(アコースティックセット)と、ORIGINAL LOVE(アコースティックセット)の競演が話題を呼びそうだ。品川区戸越の英雄、Charにとって、お隣の大田区池上本門寺は子供時代の遊び場だったという。“故郷に錦を飾る”凱旋公演という大袈裟なものではないが、すっかり、年に一度の凱旋公演も定着。“ZICCA”好きの彼は同フェスの常連である。


そのCharがORIGINAL LOVEと競演する。実は数年前、ORIGINAL LOVE の田島貴男がCharと共演し、「気絶するほど悩ましい」を歌っているのだ。


「気絶するほど悩ましい」はCharの自作曲ではなく、作詞を阿久悠、作曲を梅垣達志が手掛け、1977年6月25日、シングルとしてリリースされている。Charにとって、ロック界から歌謡界に殴り込みをかけた曰くつきの「名曲」である。


彼らの共演は、2013年11月25日、東京・SHIBUYA-AXで開催された古田たかしドラム生活40年祭「しーたか40」で、実現した。佐野元春やカルメン・マキ、Char、原田真二、藤井フミヤ、奥田民生、PUFFY、渡辺美里などを支えた剛腕ドラマー、古田たかしのドラム生活40周年を記念した同イベント。古田をバンド・マスター(Dr.kyOn、佐橋佳幸、井上富雄、古村敏比古など、盟友がサポート)にCharやカルメン・マキ、佐野元春、奥田民生、PUFFY、田島貴男、渡辺美里、大橋卓弥(スキマスイッチ)、Dr.StrangeLove、安齋肇(MC)など、豪華ゲストを招き、ヴァニラ・ファッジやアイアン・バタフライ、スペンサー・デイビス・グループ、ザ・フー、ジェファーソン・エアプレーンなどの、60年代&70年代のロック&ソウル(佐野は何故か、古いブルースを熱唱!)の名曲を歌うというもの。


同イベントでは往年のロック&ソウルの名曲だけでなく、Char本人も登場した「気絶するほど悩ましい」(田島貴男)や、思い切りいやらしくしたORIGINAL LOVEの「接吻」(奥田民生)など、出演者同士のカバー合戦も披露された。


「昭和歌謡」の“色気”を「R&B」の“セクシー”と解釈した田島の歌を嬉しそうにギターで盛り上げるCharの笑顔が印象に残る。田島は同イベントだけでなく、後に昨2016年7月11日に放送されたNHK BSプレミアム『TheCovers』でも「気絶するほど悩ましい」をカバー。よほど、気にいったのだろう。田島のエロティックな歌唱が同曲の新たな魅力を引き出していたのだ。


「Slow LIVE'17in 池上本門寺」で、Char、もしくはORIGINAL LOVEが「気絶するほど悩ましい」を演奏するのか、それとも彼らの共演はあるのか、それはわからないが、ハプニングが起きても起きなくても楽しみな組み合わせである。


また、2日(土)も大橋トリオ、PUSHIM、TRICERATOPS(アコースティックセット)、NICO Touches the Walls(アコースティックセット)、GLIM SPANKY(アコースティック2人編成) というアコースティックセットのオンパレード。ハードで、エッジが立ったサウンドを聴かせるGLIM SPANKY やTRICERATOPSなどがアコースティックセットで、どんな歌と演奏を披露するか、興味深いところ。


さらに3日(日)はハナレグミ、堀込泰行、コトリンゴ、空気公団、土岐麻子という大人向けのラインナップ。魅力的 な歌い手が集う。静謐で、たゆとうような歌と演奏に身を任せることができそうだ。


かの「のん」(能年玲奈)が久しぶりにCM(LINEモバイル)に登場し、彼女のバックに流れ、かつ、彼女自身も歌ったキリンジ(KIRINJI)の名曲「エイリアンズ」を同曲の作詞・作曲・歌唱を手掛けた元キリンジの堀込がどう歌うか、また、そののんが主演のすず役を演じた劇場アニメ『この世界の片隅に』の音楽を担当したコトリンゴ(キリンジの現メンバーでもある)が同作で歌った「悲しくてやりきれない」や「みぎてのうた」なども生で聞ける貴重な機会になりそうだ。同曲を歌うかはわからないが、いずれにしろ、かなりレアなライブになるのではないだろうか。


<公演概要>

Slow LIVE'17 in 池上本門寺

日程:2017年9月1日(金)、2日(土)、3日(日)

会場:東京 池上本門寺・野外特設ステージ  ※雨天決行 荒天中止

開場/開演:(1日)17:30/18:30(2日・3日)14:00/15:00

<出演者>

【1日(金)】

Char(アコースティックセット)/ORIGINAL LOVE(アコースティックセット)

オープニングアクト:あり

【2日(土)】

大橋トリオ /PUSHIM/TRICERATOPS(アコースティックセット)/NICO Touches the Walls(アコースティックセット)/GLIM SPANKY(アコースティック2人編成) /ザ・なつやすみバンド/他

【3日(日)】

ハナレグミ /堀込泰行/コトリンゴ/空気公団/土岐麻子/藤原さくら/他

<料金>

【1日(金)】

● 全席指定¥6,800

● らくらくシート¥9,500

● らくらくプレミアムシート¥14,000≪チケットJCBのみ取扱い≫

● ベビーカー席 大人¥6,800/別途ベビーカースペース¥2,500(1組1台まで)≪チケットぴあのみ取扱い≫

● 車いす席¥6,800 ≪チケットぴあのみ取扱い≫

【2日(土)・3日(日) 各日】

● 全席指定¥8,000

● らくらくシート¥13,400

● らくらくプレミアムシート¥20,000≪チケットJCBのみ取扱い≫

● ベビーカー席 大人¥8,000/別途ベビーカースペース¥3,500(1組1台まで)≪チケットぴあのみ取扱い≫

● 車いす席¥8,000 ≪チケットぴあのみ取扱い≫

※9/3(日) ベビーカー席、ベビーカースペース はチケットSOLD OUT!

<通し券>

●3日通し券(9/1-3)¥18,500

● 2日通し券(9/2-3)¥13,400

※詳細はオフィシャルサイトを参照ください。


≪著者略歴≫

市川清師(いちかわ・きよし):『MUSIC STEADY』元編集長。日本のロック・ポップスに30年以上関わる。同編集長を退任後は、音楽のみならず、社会、政治、芸能、風俗、グラビアなど、幅広く活躍。共著、編集に音楽系では『日本ロック大系』(白夜書房)、『エンゼル・ウィズ・スカーフェイス 森山達也 from THE MODS』(JICC)、『MOSTLY MOTOHARU』(ストレンジデイズ)、『風のようにうたが流れていた 小田和正私的音楽史』(宝島社)、『佐野元春 SOUND&VISION 1980-2010』(ユーキャン)など。近年、ブログ「Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 !」で、『MUSIC STEADY』を再現している。

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