2016年01月01日
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2016年01月01日
明けましておめでとうございます。本年も「大人のミュージック・カレンダー」をよろしくお願いいたします。
2016年の第1回目は、今年めでたく還暦を迎える年男・年女の皆さんを2日に分けてずらりと紹介します。
まずは大変おめでたい1月1日生まれは大友康平。HOUND DOGのフロントマンとしての活躍はご存知の通りだが、近年はそのパーソナリティを活かして、俳優としての認知度も高い。
桑田佳祐(2月26日生まれ)、佐野元春(3月13日生まれ)、長渕剛(9月7日生まれ)のビッグネームも本年めでたく60歳を迎える。77年デビューの長渕、78年デビューの桑田、80年デビューの佐野と、80年代の音楽シーンで最先端に立って以来、35年以上に渡り途切れることなく第一線で活動している3人だが、桑田は昨年3月にサザンオールスターズ15枚目のアルバム『葡萄』を発表、同作のライブ・ツアーも敢行した。佐野も昨年7月に16枚目のアルバム『BLOOD MOON』を発表し、夏にはクラブ・ツアーで全国を回った。8月には松本隆のトリビュート・イベント「風街レジェンド」に出演し、「はいからはくち」「A面で恋をして」を熱唱したのも記憶に新しい。長渕は昨年8月22日に「10万人オールナイト・ライヴin富士山麓」を開催、大きな話題を呼んだ。
桑田と佐野といえば、1985年6月15日に国立競技場で開催されたイベント『国際青年年記念ALL TOGETHER NOW』のステージを思い出す。はっぴいえんど再結成や “サディスティック・ユーミン・バンド”らのパフォーマンスも話題となったが、トリをつとめたのは佐野で、ゲストにサザンが招かれ、「マネー」や「ツイスト&シャウト」を佐野と桑田がセッションする劇的なステージであった。同い年であることは、影響を受けた音楽も近い、という彼らのルーツの一端を見る思いがした。
いっぽう、桑田と長渕で思い出されるのが「すべての歌に懺悔しな!」事件。桑田が94年のソロ・アルバム『孤独の太陽』に収録した同楽曲の歌詞が長渕を指していると話題になり、芸能メディアを巻き込んでの大騒ぎとなったが、真相はともかく、2014年のNHK『紅白歌合戦』にはともに出演し(桑田は中継)、健在ぶりをみせた。
そして、サザンのキーボーディストで、青山学院大在学中から桑田とともに活動している原由子(12月11日生まれ)も、夫婦揃ってめでたく還暦を迎える。ピアノの腕前の高さは桑田も敬服するほどだが、ノン・ビブラートで歌われる、西田佐知子風の節回しもまた、同時代の誰とも似ていない原由子独自の個性であり、ソロ・アーティストとしての評価も高い。
シャネルズ~ラッツ&スターのリード・ヴォーカルである鈴木雅之(9月22日生まれ)も年男の1人。シャネルズの結成が75年、大瀧詠一プロデュースの「禁煙音頭」のヴォーカル(竜ヶ崎宇童名義)に起用されたのが78年で、昨年にはデビュー35周年のオールタイム・ベストも発表するなど、Jソウルの重鎮として活躍中。
女性シンガー・ソングライターでは谷山浩子(8月29日生まれ)、渡辺真知子(10月23日生まれ)がやはり56年生まれ。ともにヤマハ出身のアーティストだが、谷山は実に14歳の時、ベイビーブラザーズ(のちのフィンガー5)に「僕たちの秘密」という楽曲を提供している。ソロ・デビューは72年の『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』で、以来36枚のスタジオ・アルバムを発表。コアなファンに支えられ、恒例の「猫森集会」をはじめライヴ活動も積極的に行っている。
渡辺真知子は高校生の頃からヤマハのポピュラーソングコンテストに参加、77年のデビュー曲「迷い道」が大ヒットし、続く「かもめが翔んだ日」「ブルー」などの連続ヒットでニュー・ミュージックの隆盛に大きく貢献、声楽をベースにした抜群の声量と庶民的なキャラクターも人気を博した。2015年には過去40年間の全音源の中から選曲されたオールタイム・ベスト『いのちのゆくえ』も発表、健在ぶりを示した。
やはりヤマハ出身で、谷山のツアー・メンバーでもあり、作曲家、アレンジャーとしても活躍する山川恵津子(11月12日生まれ)も同じ56年生まれ。鳴海寛との伝説のユニット「東北新幹線」のアルバムが一昨年にアナログ再発されるなど、シティ・ポップ再評価の波とともに年々、その業績の大きさに注目が集まっている。現在もプレイヤーとしてライヴ活動を展開中。
その他、安部恭弘、中西俊夫、巻上公一、ブラザートム、森山達也、桑名晴子、見岳章、やまがたすみこ、広谷順子、向谷実の各氏が今年めでたく還暦を迎える。皆さんそれぞれに音楽シーンで活躍中、それが何より嬉しい。
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