2016年03月20日

[第3回読者投稿コラム]1968年3月20日はザ・タックスマンのデビュー曲「恋よ恋よ恋よ」発売の日  text by 源茂樹

執筆者:読者投稿

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GS全盛の1968年3月。日本コロムビアからザ・タックスマンというグループがデビューしました。デビュー曲は、ベルギーの男性デュオ「ジェスとジェームス」の「Nothing But Love」を日本語カヴァーした「恋よ恋よ恋よ」。これが、なかなかかっこよくって、半音下がりのギターのイントロからドラムのフィルが入り、たたみかけるように「おれに~は、なにもない~」とヴォーカルが入るという構成でした。当時中学生の私は、かなりショックを受けたものです。


原曲のジェスとジェームス盤と聴き比べてみましたが、圧倒的にタックスマン盤が良いのです。特に凝ったアレンジをしているわけではないけど躍動感が物凄い!売れる勢いが感じられました。後年リーダーの上月潤氏がインタヴューで語ったところによると、この曲は元からレパートリーだったわけではなくて、レコード会社の要望でいきなりレコーディングさせられたものだったそうです。それでもこの出来というのは、バンドのポテンシャルがよほど高かったのでしょう。



ザ・タックスマンは京都出身で1966年に結成されました。メンバーは下記の5人。
●吉見聖(ボーカル)夏木マリが高校時代に追っかけをしていたことで有名です。彼女のファーストキスの相手で、アルバイトをしては彼に貢いでいたとのことを、TV番組で語っていました。
●上月潤(リードギター)のちにフラワー・トラベリン・バンドに参加。
●葉山浩二(ギター)

●三条タケシ(ベース)

●瀬尾ヨシオ(ドラムス)3曲目の「ヨットと少年」ではヴォーカルを担当している。


「恋よ恋よ恋よ」はオリコン58位入り。1968年7月には2曲目の「嘆きのキング/二人だけの夜明け」を発売。「嘆きのキング」は同じ所属事務所のライオンズ用の曲だったそうで、「ぎんいろの~くつをは~いて」と16分音符の歌いだしが印象的でした。B面の「二人だけの夜明け」はウド・ユルゲンスのカヴァーで、ムーディーな曲にロック・テイストを効かせた感じでけっこう好きです。しかし、チャート・ランキングではパッとせずに、同年10月に3枚目の「ヨットと少年/愛しのリナ」を発売。2曲共、現在では良い評価を受けていますが、当時はほとんど反応がありませんでした。そして、1969年4月に「チュー・チュー・ラブ/愛の教え」を発売したものの不発に終わり、やがて、時代はGSを必要としなくなってしまいます。そして、1969年末にザ・タックスマンも解散してしまいました。もう少し早くデビューしていたら、アルバムの発売もあったかもしれないのに残念です。まさに彼らはわずか1年半を駆け抜けて行った無冠のGSでした。
GSガレージ・パラダイス Compilation

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