2017年11月22日
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2017年11月22日
僕がコレクターズのリーダー加藤ひさしを初めて見たのはネオGSのコンサートで会場は新宿のJAM、多分1987 年頃だったと思う。
当時はネオGSというネーミングから、かなりキワモノ的なイベントと捉えられていたようだが、今思えばいくつもの才能のある若者達のバンドが出ていた。ザ・ファントムギフト、 ヒッピー・ヒッピー・シェイクス、ザ・ストライクス、 ザ・コレクターズ、田島貴男がいたレッド・カーテン、ワウワウ・ヒッピーズ(後のヒックスヴィルの木暮晋也、GREAT3の高桑圭、白根賢一も在籍)、マディ・ランプスといったバンドが競い合って演奏していた。どのバンドも音楽が好きでたまらないという感じがして負けるものかというやる気と熱気がバンドの音に感じられた。
当時僕はシオンというアーティストを連れて自分の麻田事務所を立ち上げたばかりだった。幾つかのシンガーやバンドをやってほしいという話が幾つかのレコード会社からあったが僕は基本的に良い楽曲が作れるシンガーやグループでなければやるつもりがなかった。
そんななかで加藤が率いるコレクターズは、グループサウンドというよりザ・フーやスモールフェイセズの様なイギリスのモッズバンドを思わせるサウンドと加藤が作る洋楽風の曲が飛び抜けてよかった。又バンドのトータル的なビジュワルもモッズ風で、まるでイギリスからやってきたような雰囲気があった。それにフロントの二人の背が高く、カッコ良くて他のバンドにない存在感が感じられた。自分がやるのはこういうバンドだ、すぐにでもマネージングしたいと思った。
だが当時、加藤はすでに就職をしていて結婚もしたいしで、バンドで生活していく決心がつかなかった。僕自身もいかに自分が気に入ったからといっても、立ち上げたばかりで実績のない事務所で、まだ売れてないバンドに大手事務所のようにお金をかけて売り込むようなことはできないしとずいぶん悩んだ。
でも加藤と話をしてると音楽はもとより車やバイク、自転車(当時は僕はまだ自転車にはまっていなかったが)と趣味の部分も僕と共通する部分があって、やっぱりやってみようということで幾つか作戦を考えた。
まずはシオンで立ち上げたBAIDISレーベルでレコードデビューをさせる。BAIDISの親会社のテイチクはそれまで歌謡曲でビジネスをやってきた会社で若いスタッフは新しいレーベルで新しいアーティストをやることに燃えていた。
また加藤の経済的な部分はフジパシフィック音楽出版の朝妻さんに相談して加藤をフジパの専属作家にしてもらった。それとメジャーデビューしたら僕がいつも外タレのライブをやっていた渋谷のライブ・インでワンマンライブをやる。
ジャケットは大滝くんのジャケットをやっている友人の中山泰氏に頼む。レコードのプロデュースはこれも友人の和田博巳くんにお願いした。
といったアイディアを元に事務所は小さいけど、コレクターズは晴れてメジャーデビューをした。
その後僕は自分のSXSWという仕事のためコレクターズをやめた。加藤はリーダーとしてよくコレクターズをここまで引っ張ってきたと思う。今や自分たちで事務所を運営し、武道館でのコンサートも成功させたコレクターズ。加藤には、これからもあのジャムでの気持ちを忘れずに頑張ってほしいと思う。
本日、11月22日は加藤ひさしの57歳の誕生日。おめでとう。
≪著者略歴≫
12ヶ月連続クアトロ・マンスリーライブ。
THE COLLECTORS CLUB QUATTRO MONTHLY LIVE“LAZY SUNDAY AFTERNOON”@渋谷・CLUB QUATTRO
2018年
01月21日(日)/02月18日(日)
03月18日(日)/04月15日(日)
05月13日(日)/06月17日(日)
07月15日(日)/08月19日(日)
09月16日(日)/10月14日(日)
11月18日(日)/12月16日(日)
開場 15:15/開演 16:00
チケット料金
【前売】大人 3,900円/キッズ 2,500円
【当日】大人 4,500円/キッズ 3,000円
(スタンディング/D代別)
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