2015年08月14日

1971年8月14日、成田闘争の最中に開催された「三里塚 幻野祭」。そこで頭脳警察は「世界革命戦争宣言」など、アンコールを含む4曲を演奏した。

執筆者:PANTA

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1971年8月14日から17日の3日間にわたり行われた「三里塚 幻野祭」。当時、その幻野祭に頭脳警察が出演した。今回のコラムはその頭脳警察・PANTA氏が当時のいきさつを記したFacebookからの転載となります。

1972年に発売禁止となる1stアルバムをレコーディングする1、2年ほど前、頭脳警察の事務所は、千駄ヶ谷小学校裏のマンションの最上階にあり、ドアを開けるとブティック「Be witch」の工房になっており、その二階がZKの事務所になっていた。左右どちらかからの爆発物、襲撃など、13匹の猫たちとお針子さんたちに何かあってはいけないと、一階のドアはもちろんチェーンで補施錠されていたものだったが、その事務所へ三里塚青年行動隊の有志がやってきた、成田空港建設阻止の闘争に明け暮れ、みんな祭りを忘れている、そこで祭りをやりたいのです、ぜひ頭脳警察に出てもらいたいという内容だった。

ちょっと待て、祭りをやりたいのなら盆踊りをやりなさいよ、ロックコンサートをやりたいなどというのは学生達のマスターベーションにしかすぎないでしょ!と、思わず自分はそう返してしまったのだが、その後、熱心に、電話、来訪と彼らのアクションは絶えることがなかった。いままでいろいろなメディア等で話し尽くしてきたことだが、結局、カボチャ6個と米一袋をギャランティーとして出演することになった♪ そして嬉しかったのは、当日、その特設ステージに、もんぺ姿にほっかむりの婦人行動隊の方たちが、武田節の唄に合わせて踊りを披露してくれたのだ、モヤモヤしていた自分の気持ちも、これにはホントに救われた。

その後、真っ暗闇の中を助手席のガイドに指示されながら車を走らせる、ガイドは寝てしまう、いや寝たふりなのか? 随分とヘッドライトの明かりだけを頼りに走っていると、ムクッと起き上がったガイドが、そこ曲がってくださいという、バックミラーを見ると、いつの間にか、別の一台のヘッドライトがビッタリと後ろに張り付いている、またしばし真暗闇を走ると、ここで停めてくださいとガイドはいう、後ろの車は、少し間を開けたところにライトをつけたまま停まっている。

ハメられたかと、舌打ちしながら、マネージャーの横川と目を合わせながら、後部のトランクを開け、木刀をそっとジャケットの中に隠し、ガイドに促されるまま、暗闇を歩いていると、ほのかに灯りが見えてきた、後ろを気にしながら歩いていたのだが、灯りが近づき、目の前の棚の上に赤いヘルメットがズラッと置かれているのを見てホッと胸をなで下ろした、赤ヘルを見て安堵するというのも変な話しだが、今日はここでおやすみになってくださいと言うヘルメットにタオルの青年の声がこれほどありがたく響いたことはない・・・頭脳警察の1stアルバムが発売禁止になる1年前の出来事♪

武田節

甲斐の山々 陽に映えて

われ出陣に うれいなし

おのおの馬は 飼いたるや

妻子(つまこ)につつが あらざるや

あらざるや

祖霊(それい)まします この山河

敵にふませて なるものか

人は石垣 人は城

情けは味方 仇(あだ)は敵

仇は敵

《詩吟》

疾如風(ときことかぜのごとく)(注)

徐如林(しずかなることはやしのごとく)

侵掠如火(しんりゃくすることひのごとく)

不動如山(うごかざることやまのごとし)

つつじケ崎の 月さやか

うたげを尽くせ 明日よりは

おのおの京を めざしつつ

雲と興(おこ)れや 武田武士

武田武士

幻野

DISC1

1 プロローグ

2 演奏1・高柳昌行ニューディレクション 「涙(ラ・グリマ)」

3 論争1

4 演奏2・落合俊トリオ 「1.Weeping Love Grass 2.The Fleet Circus」

5 論争2

6 論争3

7 演奏3・高木元輝トリオ 「Face」

8 論争4

9 演奏4・DEW「二人のブルース」

10 演奏5・DEW「夏は終り」

11論争5

DISC2

1 演奏6・ブルースクリエイション「悪い夢」

2 論争6

3 盆踊り

4 演奏7・頭脳警察「世界革命戦争宣言」

5 演奏8・頭脳警察「銃をとれ」

6 演奏9・頭脳警察「セクト ブギウギ」

7 演奏10・頭脳警察…

頭脳警察

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