2017年09月03日
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2017年09月03日
2月18日の本コラムでも紹介したように、今年は、英国コヴェントリー出身のロック・バンド「ジグソー」が、香港オーストラリア合作映画『The Man From Hong-Kong』の主題歌として1975年にリリースした「スカイ・ハイ」を、「仮面貴族」の異名で日本でも人気を博した覆面レスラー、ミル・マスカラスが自分のリング・テーマ曲として起用したことで、「スカイ・ハイ」のセールスも最終的には120万枚を記録。見事オリコン洋楽チャート11週連続1位(総合チャート2位)に輝き、YAMAHA主催『世界歌謡祭』出場のためジグソーが初来日してから40周年というスペシャル・イヤーである。
そんな記念すべき年に、日本におけるジグソーの楽曲・原盤管理会社であるシンコーミュージック・エンタテイメントが、同社のfacebookページ上で「Do you remember JIGSAW?」キャンペーンを展開中だが、今月と11月には『スカイ・ハイ40周年記念!ジグソー・コンプリート・コレクション』と銘打って、ウルトラ・ヴァイヴから、ジグソーの英国オリジナル・アルバム全種と、「スカイ・ハイ」のリミックス集アルバムがリリースされる。
第一回発売は9月13日。作曲者のクライヴ・スコット(ジグソーのキーボード奏者)、ユーロビートのヒット制作チーム「ストック・エイトキン・ウォーターマン」、さらにはMUROなど日本のDJたちによる 「スカイ・ハイ」のリミックス・ヴァージョン」とオリジナル・アルバム未収録作品を集めた2枚組CD『スカイ・ハイ&レア・トラックス40TH ANNIVERSARY EDITION』。初CD化のファースト・アルバムにアルバム未収録曲を加えた『レザースランド・ファーム+11』、日本でのデビュー・アルバムとなった3rdアルバムと2ndアルバムを2in1にした『青春の詩+オーロラ・ボリアリス+1』の3タイトルがリリースされる。
「スカイ・ハイ」があまりにも有名なだけに、ジグソーを一発ヒット屋と誤解されている方も多いが、今回のオリジナル・アルバムのリイシューを機に、「スカイ・ハイ」以外の作品にも是非一度耳を傾けてほしい。『レザースランド・ファーム+11』はプログレ・ファンも楽しめるアルバムだし、『青春の詩+オーロラ・ボリアリス+1』には後期ビートルズからの影響大で、特にパワー・ポップ、ソフトロック・ファンにお奨めの名曲揃いである。
さらに、9月10日には、BS-TBS『SONG TO SOUL~永遠の一曲~』(毎週日曜夜11時)で、筆者もロンドンで収録に立ち合った「スカイ・ハイ」特集を放送。名曲「スカイ・ハイ」誕生のいきさつが、元ジグソーのメンバー、関係者たちの証言によって明らかになっていくドキュメンタリーである。こちらもお見逃しなく!
BS-TBS『SONG TO SOUL〜永遠の一曲〜』☆「スカイ・ハイ」ジグソー
≪著者略歴≫
中村俊夫(なかむら・としお):1954年東京都生まれ。音楽企画制作者/音楽著述家。駒澤大学経営学部卒。音楽雑誌編集者、レコード・ディレクターを経て、90年代からGS、日本ロック、昭和歌謡等のCD復刻制作監修を多数手がける。共著に『みんなGSが好きだった』(主婦と生活社)、『ミカのチャンス・ミーティング』(宝島社)、『日本ロック大系』(白夜書房)、『歌謡曲だよ、人生は』(シンコー・ミュージック)など。
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