2018年02月06日
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2018年02月06日
2018年2月6日で52歳になる。52歳! まさか52歳になってもロックバンドのボーカリストをやっているとは若い頃には想像もしなかった。だって、僕がロックを始めた少年の頃、50を越えたロックミュージシャンなどあまりいなかったのである。ミック・ジャガーでさえ、(当時は)30代の若さであったのだ。
一体、50代、60代、それ以上の歳になって体験するラウドロックボーカリストの体力・気力のしんどさつらさとはいかなるものであろうか? ま、生きていればの話だけども。
もし、この先、しぶとく生き続けたとしても、やがては死が待っている。死んだらバンドマンはどうなる? 大霊界が待っているのか灰になるかわからないが、気になるのは現世に残した自分のバンドである。
ボクは、現在やっている筋肉少女帯というロックバンドを、どうにかして現世に残したいという執着がある。残す、とは、自分があの世に行った後も、筋肉少女帯というバンドをこの世の人々に認識してもらい続けたいということである。
その方法として、ボクはロックバンドのメンバーの襲名制を考えている。バンドとは何かと言えば、それはバンド名とメンバーと代表曲のことだ。そしてこの中で意外に一番存在が薄いのはメンバーではないかと思う。バンド名と音楽の方が必要性として人間に勝るということだ。いや、やっているとわかるが、バンドって実際そうなのだ。
だから、いっそメンバーは襲名制にして、初代亡き後は二代目、そいつも死んだら三代目を選んだらいい。そうすれば、ロックバンドの後世までの存続が実現となる。
と言うわけで、52歳の直前の今から、二代目大槻ケンヂになりたい方をこの場を借りて募集しま~す。そうしたら将来、この先に妙なイケメンが応募してきて、三代目J Soul大槻ケンヂみたいなボーカルがセンターになっても面白いのではないのか…なんてアホなことを言ったところで2月6日はすぐに来る。僕は本当に52歳のバンドマンになるのだ。
襲名制などより今後、切実に問題となるのはなんと言っても体力だ。筋肉少女帯はヘヴィーメタルの要素を多く持つラウドロックバンドだ。そのジャンルのステージにおける体力消費量たるや皆さんの想像をはるかに超えるものがあるのである。英米のロッカーとは体の基本的な作りの異なる日本のロッカーが50歳を越える時、西洋式のジムトレーニング・筋力増強などではもうラウドロックに耐え得る体は作り得ないと思う。
やはり、ヨーガや呼吸法やその他の東洋の神秘的な健康法でゆるゆると延命していくことの方が合っているのではないかと考える。となれば、片岡鶴太郎さんのようにヨーガ火の呼吸でもってお腹をギュコギュコ引っ込めたりふくらましたりしつつ、三代目J Soul大槻ケンヂの未来の登場を待つ初代大槻ケンヂが2月6日以降は出現すべきということだ。そんな大槻ケンヂは嫌だ。だが、しかたあるまい。
≪著者略歴≫
大槻ケンヂ(おおつき・けんぢ):1966年2月6日生まれ。1982年、ロックバンド「筋肉少年少女隊」結成。その後「筋肉少女帯」に改名。インディーズで活動した後、1988年6月21日「筋肉少女帯」でメジャーデビュー。バンド活動と共に、エッセイ、作詞、テレビ、ラジオ、映画等多方面で活躍中。小説では「くるぐる使い」「のの子の復讐ジクジク」で 2年連続「星雲賞」を受賞。「グミ・チョコレート・パイン」等映画化作品も多数。作詞家として、多数のシンガー、グループに歌詞提供。ラジオDJとしては「オールナイトニッポン」のパーソナリティーを二回務める。現在は「オールナイトニッポンPremium」金曜日を担当している。1999年「筋肉少女帯」を脱退後、「特撮」を結成。2006年「筋肉少女帯」に復帰。「特撮」を含め現在も活動中。さらに、「大槻ケンヂと絶望少女達」、「電車」他、多数のユニットや引き語りでもLIVE活動を行っている。
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