2016年09月18日
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2016年09月18日
昨2015年にデビュー25周年を迎えたBEGIN(ビギン)。比嘉栄昇(ボーカル・ギター)、島袋優(ギター・コーラス)、上地等(電子ピアノ・コーラス)という、沖縄県石垣島出身の3人組がデビューしたのは1990年3月21日。デビュー曲「恋しくて」はCMソングに起用され、大ヒットを記録する。以後、「涙そうそう」や「島人ぬ宝」など、ヒット曲を世に送り出し、「紅白歌合戦」にも出場している。最近もauのCM“三太郎シリーズ”の浦島太郎こと、桐谷健太が歌う「海の声」を作曲し、話題になっている。沖縄特有のたゆとうような歌や曲は、その飾らない、純朴なパーソナリティーとともに多くの人たちから愛されている。
本年2016年9月16日には沖縄銀行創立60周年イメージソング「苗」を沖縄限定でリリース。さらに10月26日、10月8日(土)から放送される東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「オトナの土ドラ『とげ 小市民 倉永晴之の逆襲』」(主演:田辺誠一 出演:西田尚美、木の実ナナ、西村和彦、鹿賀丈史、他)の主題歌「網にも掛からん別れ話」をリリースする。同曲も話題を呼びそうだ。デビューから26年、日本の音楽界に確固たる地位を築いているといっていいだろう。
BEGINが注目を浴び、デビューする契機となったのはデビューの前年1989年9月2日、TBS系オーディション番組『平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国』(イカ天)にエントリーナンバー6番で出場したことからだ。この週は2代目グランドイカ天キング(イカ天キングは5週勝ち抜くと、グランドイカ天キングとなり、デビューできる)を賭けたNORMA JEANのファイナルステージだったが、BEGINはNORMA JEANを倒して12代目イカ天キングとなる。
彼らは9月9日、16日、23日と、勝ち抜き、9月30日、最後のチャレンジャーであるPSYCHOを下し、5週勝ち抜き、2代目グランドイカ天キングを勝ち取った。グランドイカ天キングとなったBEGINは、前述通り、翌90年3月、メジャー・デビューしている。彼らにとって、1989年9月2日から30日までは、大きく運命が変わる1か月となったのだ。
BEGINとともに“イカ天”からメジャー・デビューしたバンドは数知れず。主だったイカ天出身バンドを書き記しておく。
GEN、FLYING KIDS、JITTERIN'JINN、宮尾すすむと日本の社長、サイバーニュウニュウ、カブキロックス、スイマーズ、リモート、たま、人間椅子、マルコシアス・バンプ、KUSUKUSU、PINK SAPPHIRE、LITTLE CREATURES、THE NEWS、AURA、LANPA、BLANKEY JET CITY…と、挙げたら切りがない。玉石混交、多種多様、種々雑多、有象無象が群雄割拠する。異色どころとしては、かのみうらじゅんも“大島渚”なるバンドで出演。「カリフォルニアの青いバカ」を披露している。勢いとは恐ろしいもので、大島渚もメジャー・デビューしているのだ。
当時、原宿の歩行者天国で活躍していたJUN SKY WALKER(S)やTHEBOOM、BAKU、THE FUSEなどの“ホコ天バンド”とともに「イカ天、ホコ天ブーム」を巻き起こし、「平成バンド・ブーム」(または、“バンド・バブル”ともいう)の起爆剤となる。
『平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国』(イカ天)はTBSで放送された深夜番組『平成名物TV』の1コーナーだ。1989年2月11日に始まり、1990年12月29日に多くのバンドを輩出して幕を閉じる。実に出場したバンドの総数は800組を超えた。
毎週土曜深夜(放送時間は24時30分―27時00分 150分)の番組ながら高視聴率を記録。国民的な人気番組になったのは単なるバンド・コンテスト、オーディション番組を超え、バラエティ番組としての面白さもあったからだ。“イカ天”は1989年の新語・流行語大賞の流行語部門・大衆賞を受賞している。
バラエティ豊か、あくの強いバンドに気おされることなく、落研出身、劇団上がり(というか、劇団「SET」主宰)の三宅裕司の軽妙洒脱な司会、当意即妙な仕切り(バンド演奏を生放送にしていた時代には放送事故直前の危機をぎりぎり救っている)で、番組を盛り上げ、そして、無駄に明るく元気な相原勇のアシスタントぶりが番組を勢いづかせる。
そして、破天荒で荒唐無稽(!?)なバンドを厳しくも愛情をもってコメントする審査員のやり取りも注目を浴びた。
審査員はゲストを含め、何度か入れ替わるが、メインは審査員長の音楽評論家の萩原健太、声楽家の中島啓江、ベーシスト、アレンジャー、プロデューサーの吉田建、ご存知ナイアガラ・ファミリー、アーティスト、アレンジャー、プロデューサーの伊藤銀次、タクティシャン(!?)のグーフィー森というラインナップ。絶妙なバランス感覚と抜群のチームワークのコメント・リレーで、和気藹々な雰囲気を作る。審査員そのものも注目され、某企業から5人でのCM出演の依頼もあったそうだ。
なかでも吉田と伊藤はプレイヤー目線の厳しい、辛口のコメントが売りになる。銀&建という名コンビが誕生。彼らの“辛口コメント”は番組名物となる。
吉田と伊藤はりりィのバイバイ・セッション・バンドの盟友で、『ナイアガラ・トライアングルVol.1』(大滝詠一・山下達郎・伊藤銀次)の伊藤銀次のトラックには吉田建が参加し、その後も沢田研二のレコーディングでも一緒になるなど、旧知の仲である。気心が通じる二人、打てば響く、ぼけとつっこみ、彼らのバラエティの才能がここで一気に開花する。のちに伊藤が『平成教育委員会』、吉田が『LOVE LOVEあいしている』、『新堂本兄弟』などのバラエティ番組に出演する契機にもなった。
その伊藤銀次、吉田建という辛口コンビが26年ぶりに蘇ることになったのだ。11月5日(土)に東京・世田谷のライブハウス「エムズ・カンティーナ」(最寄駅・東急電鉄田園都市線・駒沢大学)で、伊藤銀次と吉田建のトーク・イベント「伝説の"イカ天"から26年『帰ってきた辛口コンビ~あの時、君は辛かった!』」 が開催されることになった。
同イベントは来年、2017年にデビュー45周年を迎える伊藤銀次の少年時代から現代までを語り下すという大河トーク・イベント<80's But Goodies Special 「MUSICIAN FILE Vol.1伊藤銀次 徹底研究 2016」>(本年1月から第1回を開始し、9月で、第5回を数える。今後も続く予定)のスピンオフ、特別編になる。
「MUSICIAN FILE Vol.1<伊藤銀次 徹底研究 2016>」では毎回、伊藤銀次に所縁のアーティスト、プロデューサーなど、本人にはサプライズで、コメントをもらい、会場で流している。
6月に開催した同イベントの第4回で、りりィ&バイバイ・セッション・バンド、『ナイアガラ・トライアングルVol.1』、沢田研二のレコーディングなどで顔を合わせ、“イカ天”でも辛口審査員としてコンビを組んだ吉田建にコメントをもらった。同コメントの中で、吉田建からの“辛口コンビで、再び、日本の音楽について語り合おう”という提案を伊藤が受け、実現することになった。
当日、11月5日(土)は同対談でしか聞けない“イカ天”秘話なども盛りだくさん。同時に最近の日本の音楽界への二人からの辛口の提言、後世に残すべき音楽なども紹介していく。
伊藤は9月3日(土)の盛岡すぺいん倶楽部を皮切り、10月9日(日)の東京・西荻窪・Live Spot Terraまで、東北・九州・名古屋・大阪・東京を回る全国ツアー「伊藤銀次の I Stand Alone 2016」を開催、11月には2003年以来となる伝説のココナツバンクの新作の発表も予定している。吉田は11月21日(月)に東京・築地・汐留のライブハウス&レストラン「BLUE MOOD」で、トーク&ライブ・イベント「教えて!建さん!」を開催する。齢60半ばを過ぎても精力的な二人の26年ぶりのイカ天の辛口コンビの復活、日本の音楽を辛口に斬りまくる(!?)。話題になること必至。26年目の辛口コンビの新しい始まり、見逃さないで欲しい。
<BIGIN 10月26日(水)にダブルタイアップシングルのリリース決定!>
1曲目の「網にも掛からん別れ話」は、東海テレビ・フジテレビ系全国ネット オトナの土ドラ「とげ」の主題歌。
2曲目の「歌に満ち足りた世界」はNHK BSプレミアム「J-MELO」エンディングテーマとなり、ダブルタイアップです!!
【発売日】2016年10月26日(水)
【タイトル】「網にも掛からん別れ話」
【価格】¥1,111(税別)/TECI-523 ※全4曲収録
amazonで購入> 網にも掛からん別れ話**********************************************************************
< MUSICIAN FILE Vol.1 伊藤銀次 徹底研究 2016>SPECIAL
伝説の"イカ天"から26年「帰ってきた辛口コンビ~あの時、君は辛かった!」
■出演:伊藤銀次(シンガー・ソングライター)+吉田建(プロデューサー)
■日時:11月5日(土)17:30開場/18:00開演(22:00終演予定)
■会場:東京・世田谷「M's Cantina(エムズ・カンティーナ)」
東京都世田谷区上馬4-4-8 新町駒沢ビル2F
(東急田園都市線•駒沢大学駅 徒歩1分)
■料金:予約3000円/当日3500円(自由席・1ドリンク代別途必要)
■お問い合わせ: M's Cantina(エムズ・カンティーナ)
03-6805-5077
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伊藤銀次の I Stand Alone 2016 in 大阪 2DAYS
■日時:2016年9月24日(土) ・25日(日)
24日(土)18:30開場/19:30開演
25日(日)17:30開場/18:30開演
■会場 :大阪なんば・S.O.R.a
大阪市浪速区湊町1-3-1 1F
06-6644-9292(JOYFUL NOISE)
■料金:予約3800円+ 1オーダー/当日4300円+ 1オーダー
■電話予約/問合せ:JOYFUL NOISE(ジョイフルノイズ)
06-6644-9292(12:00~20:00)
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伊藤銀次の I Stand Alone 2016 in 名古屋
■日時 : 2016年10月1日(土) 18:00開場/19:00開演
■会場:La ohana(ラ オハナ)
名古屋市昭和区塩付通2-2メゾンアルファ 1F
052-761-2177
■料金:予約3800円(1オーダー要)/当日4300円(1オーダー要)
■電話&電話予約/問合せ:ラ オハナ
052-761-2177(11:30~15:00/18:00~22:30)
< laohanahawaii@gmail.com >
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伊藤銀次の I Stand Alone 2016 in 東京 2DAYS
■日時:2016年10月8日(土)・9日(日)18:30開場/19:30開演
東京都杉並区西荻北 3-22-20 坂巻ビル 1F
03-3395-7611
■料金 : 予約3800円+1オーダー/当日4300円+1オーダー
■電話&メール予約/問合せ:西荻窪Live Spot Terra
03-3395-7611
< terra@wood-corp.com>
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吉田建 トーク&ライブ『教えて!建さん!』
■日時:2016年11月21日(月)18:00開場/19:00開演
■会場:築地・汐留ライブハウス&レストランBLUE MOOD
東京都中央区築地5-6-10 浜離宮パークサイドプレイス1F
■電話:03-3249-6010(予約受付 平日9:00~18:00)
03-3549-6010(店舗直通番号~22:00)
■料金:前売り4000円/当日4500 円
自伝的なトークを交えながらベーシストとして影響を受けた楽曲のベース・ラインを解説、ポップスの魅力に迫ります。
その後、名曲のセッションを展開! 吉田建のポップスに対する考え方、ルーツになった音楽、 ベースのスタイルを自身で語り、 演奏するトーク&ライブ!
■出演: 江口信夫(Dr)、国吉良一(Kb)、外園一馬(G)、Tag(Sax)、今井マサキ(Cho)、礒飛健太(Cho)、藤井真由美(Cho)、鈴木桃子(Cho)
本日、12月24日は伊藤銀次の誕生日である。1950年、大阪生まれ。68歳になる。ごまのはえ、ココナツ・バンク、シュガー・ベイブ、ナイアガラ・トライアングルなど、大瀧詠一率いる“ナイアガラ”の懐...
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