2016年04月03日

[第5回読者投稿コラム] 今から40年前の1976年4月1日、ゴダイゴのデビュー・シングル「僕のサラダガール」がリリースされた text by Yoshihiro Nakano

執筆者:読者投稿

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読者投稿コーナーへたくさんのご応募いただき、ありがとうございました。編集部による審査の結果、第5回読者投稿コラムはYoshihiro Nakano さんの『今から40年前の1976年4月1日、ゴダイゴのデビュー・シングル「僕のサラダガール」がリリースされた』に決定いたしました。本誌では読者による投稿コラムを随時募集しております。みなさんのコラムをお待ちしております。


今から40年前の1976年4月1日、ゴダイゴのデビュー・シングル「僕のサラダガール」がリリースされた。同曲はカネボウ化粧品の’76夏季キャンペーン・テーマ曲に採用され、6.2万枚のスマッシュ・ヒットを飾った。「僕の~」と邦題が付いているが、原題は「SALAD GIRL」なる全編英語詞の楽曲であり、邦楽アーティストによる英語詞のシングル・ヒットは当時では画期的な出来事だった。幸先の良いスタートだったが、国内での次なるヒットは2年半後に国民的ヒットとなる「ガンダーラ」まで待つこととなる。


かつて、リーダーのミッキー吉野が「日本中のパチンコ屋で流れる音楽の20%をゴダイゴのものにしたかった」と当時を述懐したように、ゴダイゴの音楽活動は多岐に渡った。ライブ出演、テレビ・映画の劇伴の制作、他のアーティストへの楽曲提供やバックバンド参加、楽器メーカーへの開発協力に加えて、CMソングの制作が活動の大きな柱となった。前年の1975年にソロ・シンガーとしてデビューした、ヴォーカルのタケカワユキヒデが大半の楽曲を作曲しているが、彼のポップセンスに溢れたメロディ・ライン、ラジオ「百万人の英語」でも講師を務めた奈良橋陽子による英語詞、そしてバークリー音大を卒業したミッキー吉野の卓越したアレンジによって生み出された楽曲は、テレビCM制作のフィールドで高い評価を得た。


そのCMソングの集大成が、1978年1月にリリースされたアルバム『CM SONG GRAFFITI GODIEGO SUPER HITS』である。ゴダイゴ結成前のタケカワのソロ作品から1977年末までの作品を網羅しており、前述の「SALAD GIRL」の別バージョンをはじめ、日立製作所の1分間もの長尺CMに使用された「WHAT DID YOU DO FOR TOMORROW」、近藤正臣とアグネス・ラムが出演したトヨタ・スプリンターCM「SPRINTER LIFTBACK」、明治チョコレートの「LYRIC」など、全13曲が収録されている。


CMソングを集めたアルバムとしては、同作より1年早くリリースされた大滝詠一の『Niagara CM Special Vol.1』が有名だが、『Niagara ~』の収録曲がCMの尺そのままなのに対し、『CM SONG GRAFFITI』収録曲は1曲を除きすべてフルサイズで再レコーディングされているのが大きな違いであろう。『CM SONG GRAFFITI』のリリース当初は1.8万枚の売上でチャート最高位も35位だったが、人気絶頂期の1979年に再浮上してチャート最高位は4位、最終的に23.8万枚のヒット作となった。


ゴダイゴは自身で演奏・歌唱するCMソング以外にも、他のアーティストのCMソングに関与するケースも多かった。今日でも人気の高い、布施明の「君は薔薇より美しい」(カネボウ化粧品 ’79春季キャンペーン・テーマ曲)はゴダイゴの演奏によるものだ。また、サミー・デイヴィスJr. が出演するサントリー・ホワイトのCM(1978年版)にもミッキー吉野が楽曲を提供している。


そしてグループとしてデビュー40周年を迎えた2016年。1月から桧家グループのCMソングとしてゴダイゴが書き下ろした「TOMORROW OF YOUR DREAMS」がオンエアされている。また往年のヒット曲の「MONKEY MAGIC」、「BEAUTIFUL NAME」、「銀河鉄道999」の原曲や他アーティストによるカバー・バージョンが、近年でも各種CMソングに起用され、話題となったのは記憶に新しい。


CMソングを通して、ゴダイゴの活動の一面を振り返ってみた。有名なヒット曲だけがクローズアップされがちではあるが、実力ある音楽制作集団が残してきたキャッチーな楽曲を、この機会に改めて聴いてみてはいかがだろう。

CM SONG GRAFFITI GODIEGO SUPER HITS

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