2017年11月19日

[recommend]コロムビア・ガールズ伝説全曲解説~END OF THE CENTURY

執筆者:丸芽志悟

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『END OF THE CENTURY』は、65年から約四半世紀に渡った7インチ・アナログ・シングル盤の時代を総括する最初の3タイトルの流れを受け継ぎ、平成の夜明けから約10年、ヒットソングの主流メディアとなった所謂「短冊」、「8cmCDシングル」全盛期にコロムビアを彩った若き乙女たちの息吹をまとめたコンピュレーションCDです。

 [曲目メモ]

TOO SHY SHY BOY! / 観月ありさ

まさに「伝説の少女」から時代の覇者へ、現在も一年最低一作ドラマ主演記録を伸ばし続ける奇跡の人、観月ありさの4thシングル。ダンスサウンド路線で時代を映す鏡となる小室サウンドの初期鼓動は、この曲の大ヒットによりさらに加速した。



じょんがらカルメン / 川本真理

88年発売なのに初CD化! 「舞踊歌謡」番号帯にひっそりと残された、時代感完全無視のサプライズトラック。ピンク・レディーが田舎のレイヴに迷い込んだらこうなった。小室作品に続いて丘灯至夫・和田香苗コンビ作品とはなんともアナーキーな展開!



四月白書/ 山中すみか

守谷香・国実百合の流れを受け継ぐピュアアイドル路線。全く目立ちたがり屋の素質を見せようとしない、性格そのものの歌声が心の琴線をくすぐるデビュー曲。




ハートは水色/ 増田未亜

伝説のビデオドラマ『地球防衛少女イコちゃん2 ルンナの秘密』の主演でカルト人気も絶大な増田未亜のデビュー曲。抑え気味にゴージャスなサウンドが、昭和と平成の架け橋を象徴する響き。



わたしの青い鳥/ 磯崎亜紀子

コロムビアのアイドルサンプラー『キューティーズ』シリーズにのみ4曲の録音を残した子役出身のアイドル。かつてのアイドル曲を取り上げたシリーズの1枚から、桜田淳子73年の大ヒットに挑んだこの曲をセレクト。



ツーショットの夏 ~サーフィンUSO~/ BANANA

バナナ輸入促進キャンペーンに駆り出された沖縄出身の3人組。仕掛け人は秋元康。ポップスマニアをそそるエッセンスを大量注入した曲を提供したのは、井上陽水「少年時代」の作曲で知られる平井夏美。ナイアガラ要素も若干あり。これがコロムビア最後のアナログリリースアイドルだった。


素敵な大人になるために/ 古谷玲香

映画『16歳のマリンブルー』でデビュー、その主題歌となるこの曲は、ブルコメの小田啓義が提供したアンニュイ少女路線。のちに秋元彩香と改名し、加藤紀子、持田真樹らと "桜っ子クラブ さくら組" で合流した。



とまどい/ 斉藤恵子

ポストバブル期に出て来るべくして出てきた演歌とアイドルのクロスオーバー。2枚目のシングルでは女性向け求人誌のCMソングを歌い、のちにセクシーアイドルユニット "平成おんな組" に加入、名曲「ビバ! 結婚」を残した。



ラビットの玉子たち/ Cotton


「乙女塾」が火をつけたガールズユニット第1波にコロムビアが送り出した3人組。「はじめてのチュウ」のあんしんパパこと実川俊晴による神秘性の強い楽曲は、昨今のサブカル系アイドルを彷彿とさせる、まさに時代に先んじすぎた一曲。


女の娘は知っている/ さくらさくら


プリプリの大ブレイク、「イカ天」の影響で本格化したガールズバンドブームにコロムビアがぶつけた石川県出身の5人組。土方隆行プロデュースでタフかつポップなサウンドを展開したデビュー曲。ボーカルの高松美砂絵は「セーラームーン」のEDテーマの歌唱でもおなじみ。


あなたがいるからここにいる/ 小田茜

「全日本国民的美少女コンテスト」第3回グランプリ。13歳にして、浮世離れした顔立ちと親しみやすさを共有しドラマに引っ張りだことなった彼女のデビュー曲。翌93年オープンした「東武ワールドスクウェア」のイメージガールの印象は鮮烈。



じょうずに効く/ CHIHARU

バラエティ番組のキャラ「ミモー」で大ブレイクしたちはるのソロ歌手としてのデビュー曲。同世代のはじけた女性たちに等身大のメッセージを送る、のちの賢母ぶりをも予感させる一曲。




青のGeneration/ 平松まゆき


ラジオ番組のパーソナリティでブレイク。R&B歌姫、声優アイドルというのちの対照的なトレンドを同時に予感させた逸材の2枚目のシングル。渋谷系に通じる要素をジャケットからも感じられる興味深い作品だ。現在は弁護士として、地元で大活躍中。


この悲しみを乗り越えて/ 奥菜恵

最初の結婚後「時代の覇者」というイメージを植え付けられた感もある奥菜恵の、純粋なアイドルとしての初めの一歩を記録したデビュー曲。女心を知り尽くしたメロディメーカー・上田知華によるひたむきさを感じさせるバラード。



アップ トゥ ミー/ ManaKana


連続ドラマ「ふたりっ子」で国民的アイドルとなった平成を代表する双子姉妹。初期コロムビア時代には「ちびまる子ちゃん」関連作を始め、ラブリーな歌唱を多数残した。韻の踏み方が愛らしさを感じさせる、カップリング曲とメイン曲で2度リリースされた大ポップナンバー。


耳をすまして/ 須藤温子

上戸彩や橋本マナミを生んだ「全日本国民的美少女コンテスト」第7回グランプリ。松たか子や竹内結子の歌唱作品に通じる、世紀末リリシズムを感じさせるデビュー曲。ちなみに購入者特典は携帯に打ち込める着メロコード表であった。



Brand-New Start/ y'z factory


安室奈美恵・SPEEDの成功で全国に名を轟かせた、沖縄アクターズスクール出身ローティーンダンスユニットのデビュー曲。言うまでもなく、解散後山田優がここから巣立った。演歌歌手を除くと、コロムビアでは最後の「短冊デビュー組」である。


愛が生まれた日/ 藤谷美和子&大内義昭

CMアイドルから元祖不思議ちゃん女優を経て、30歳にして出した初CDでいきなり100万枚を売る大ヒット。カラオケボックス全盛期を代表するデュエットスタンダードとなった。CD6枚に渡るガールズ伝説・アイドル史の締め括りを飾るにふさわしい一曲。



『コロムビア・ガールズ伝説』 END OF THE CENTURY(COCP-40159)、FOLKY & ELEGANCE(COCP-40160)特典情報はこちら>






『コロムビア・ガールズ伝説』


≪著者略歴≫

丸芽志悟 (まるめ・しご) : 丸芽志悟 (まるめ・しご) : 不毛な青春時代〜レコード会社勤務を経て、ネットを拠点とする「好き者」として音楽啓蒙活動を開始。『アングラ・カーニバル』『60sビート・ガールズ・コレクション』(共にテイチク)等再発CDの共同監修、ライヴ及びDJイベントの主催をFine Vacation Company名義で手がける。近年は即興演奏を軸とした自由形態バンドRacco-1000を率い活動、フルートなどを担当。 5月3タイトルが発売された初監修コンピレーションアルバム『コロムビア・ガールズ伝説』の続編として、新たに2タイトルが10月25日発売された。

コロムビア・ガールズ伝説 Folky&Elegance オムニバス

コロムビア・ガールズ伝説 End Of The Centuryオムニバス

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