2015年07月12日

渚・さ・わ・や・か…片平なぎさの誕生日

執筆者:丸芽志悟

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1959年の本日7月12日は、名前だけで最早日本のTVドラマ女優界最安定ブランドの一つ、片平なぎさの誕生日。というわけで、風吹ジュン、相本久美子、木之内みどりに続き、またもや筆者の出番です。やっぱり、彼女も「歌手」でした。



トップアイドルの登竜門「スター誕生!」出身者として、通算32人目のプロデビューを果たしたのが15歳の時、1975年1月20日。ちなみにその3ヶ月後、35人目のデビューとなったのが岩崎宏美。山口百恵のホリプロ×伊藤咲子の東芝EMIという黄金ライン、当時では真に大型の部類に入る167cmという高身長が期待感を煽り、デビュー曲「純愛」はオリコン最高33位を記録。これは百恵のデビュー曲「としごろ」をわずかに上回る記録だったが、その後の歌手活動は茨の道となった。三木たかしの手による楽曲群がいまいち統一性を欠き、時には背伸び(世代的にです)を強要するようなディレクションに、彼女の歌唱がついていかない場面も幾度か見受けられた。曲は良いけど魅力を引き出すに及ばなかったという、当時のグラビア映えするアイドルの宿命を、彼女も背負ってしまったのである。6曲目「ぬくもり」ですぎやまこういちを投入するも、煮え切らない「学生街の喫茶店」感が露呈してしまい、逆に減速する羽目に。三木たかしとの相性抜群で絶好調の伊藤咲子に、一気に差をつけられてしまった。




そんな彼女がスポーティなイメージで攻めに転じたのは、1977年から出演し始めた清涼飲料水「キリンレモン」のCM。筆者もこれで彼女の名前を本格的に意識した次第。ライバルの三ツ矢サイダーは、大瀧詠一によるCMソングとの相乗効果で秋吉久美子や風吹ジュンのブレイクに一役買ったが、アイドルの存在感アピールに於いてはキリンレモンの圧勝だったと思う。
ちなみにこちらのCMソングに起用されたのは、梅垣達志の歌う「渚・さ・わ・や・か」。CMキャラクター名を大胆にタイトルに組み込んだ曲を、別メーカー(RVC)が発売してしまったのは異例のケースだが、この曲こそ片平なぎさの代表曲と呼んでもいいじゃないかというほどお茶の間に浸透したはず。案の定、レコードの売り上げも77年になぎさ本人が出した曲と大差ない(オリコン最高81位)。そしてなぎさ最後のチャートヒット「二人の青春」の作・編曲を手がけたのは、まさにその梅垣達志その人だった。


CMで大ブレイクした後も、しばらくパッとしない歌手活動が続いていたが(歌唱力はめきめきついてきたにもかかわらず)、79年出演した昼ドラの主題歌「じょっぱり」を最後に本格派女優へと脱皮。意外にも映画出演は両手で数えられるほどしかなく、まさにテレビ時代の申し子。独身を貫き通す潔さも、生涯一芸能人としてリスペクトしたい部分。願わくば、アルバムを6枚残し、オリジナル曲至上主義を貫いた歌手活動の全貌を俯瞰できるチャンスが欲しいところだ。東芝の70年代アイドルは、とにかく非シングル曲に名曲が多いから。もちろん、ボーナストラックに「渚・さ・わ・や・か」が入れば完璧でしょう。

『としごろ』写真提供:ソニー・ミュージックダイレクト

ソニーミュージック 山口百恵公式サイトはこちら>

写真提供: 芽瑠璃堂 http://www.clinck.co.jp/merurido

片平なぎさ

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