2015年11月17日
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2015年11月17日
今から35年前の今日1980年11月17日は、英国(生地はアイルランド)の姉妹コーラス・グループ「ノーランズ」の日本デビュー・シングル「ダンシング・シスター(I’m In The Mood For Dancing)」がオリコン・チャート第1位を獲得した日である。1972年に「シンギング・ノーランズ」と名乗るファミリー・グループとしてデビュー後、74年に両親が抜けて姉妹だけで「ノーラン・シスターズ」の名前で活動。79年10月にリリースしたアルバム『The Nolan Sisters』の収録曲だった「ダンシング・シスター」は、同年12月にアイルランドと英国でシングル・カットされ、全英チャート第3位まで上るヒットとなった。翌80年7月21日に「ノーランズ」名義の日本デビュー・シングルとしてリリースされると、2週連続オリコン1位に輝き、約70万枚のセールスを記録している。
1967年8月にオリコン・シングル・チャートが正式にスタートして以来、海外グループの日本デビュー曲、もしくは海外女性グループの作品が1位を獲得したのはこれが初めて。海外アーティストの日本デビュー曲としては、欧陽菲菲 の「雨の御堂筋」(1971年)以来19年ぶり、史上二組目の栄誉であり、2011年4月にKARAの「ジェットコースターラブ」がオリコンNo.1を獲得するまで、実に30年と5カ月の間、その記録は破られなかったのである。
その後も、「恋のハッピー・デイト(Gotta Pull Myself Together)」(80年/オリコン9位)、「ときめきTWENTY(Who’s Gonna Rock You)」(81年/オリコン21位)、「セクシー・ミュージック」(81年/オリコン7位)と、たて続けにヒットを飛ばすが、これらの作品が全米チャートに登場したことは一度もない。完全に英国(欧州も含む)と日本のマーケットに特化したグループと言えるだろう。
81年4~6月と82年3月には来日ツアーを敢行。東京・大阪・名古屋・札幌・福岡の五大都市のみならず、仙台、高崎、宇都宮、浜松、静岡、岩国、金沢、鹿児島、久留米、高知、神戸、青森、秋田、新潟など全国津々浦々を精力的に廻った。その合い間にはテレビ出演や芸能誌の取材を多数こなし、彼女たちの名前と顔は日本中に認知されていく。まさに国民的認知度を持つ洋楽女性アイドル・グループとして爆発的な人気を誇るようになるのである。
そんなノーランズ人気にあやかろうとレコード・メーカー各社洋楽部は<柳の下のドジョウ>を狙って、ノーランズの対抗馬となる海外の女性アイドル・グループ、もしくは複数の女性メンバーが在籍するABBAのような男女混合グループをこぞって送り出す。ノーランズの日本発売元であるエピック・ソニーはブームの発火点だけあって、トリックス(アルゼンチン出身)、ドゥーリーズ(英国)、ドリー・ドッツ(オランダ)の3グループ、ビクターはノーランズより早くデビューしディスコで人気だったアラベスク (ドイツ)、RVCはニュートン・ファミリー(ハンガリー)とバックス・フィズ(英国)、テイチクからはドリス・ディー&ピンズ(オランダ)…といった具合い。
これらのグループは「キャンディ・ポップ」という名称を付けられて売り出され、そこそこヒットはあったもののノーランズ人気を凌駕するには至らなかった。ちなみに「キャンディ・ポップ」という名称は、「ダンシング・シスター」日本盤ジャケットに記載されたキャッチ・コピー「ポップでキュートなキャンディ・タッチ」が由来となっている。
さすがのノーランズ人気も82年には終息を迎え、当然キューティ・ポップ・ブームも終焉する。しかし、90年にWinkが「セクシー・ミュージック」をカヴァー・ヒット(オリコン1位)させたことがきっかけとなり、ノーランズによるJ-POPカヴァー(所謂<逆カヴァー>)企画が持ち上がり、翌91年、山口百恵カヴァー集『プレイバックPart2』、小泉今日子カヴァー集『なんてったってアイドル』、J-POPカヴァー・オムニバス『淋しい熱帯魚』の三部作をリリース。その年のレコード大賞企画賞を受賞している。日本のマーケットで大成功を収めて来た<親日アーティスト>である彼女たちにふさわしい栄誉と言えるだろう。
日本デビュー時のメンバーは、アン(日本デビュー直後に出産のため脱退)、モリーン、リンダ、バーニー、コリーンの5人。その後、何度かメンバーの脱退・再加入(アンの娘が参加したこともある)等をくり返しながら活動を続けていたが、2013年7月4日バーニーが乳ガンにより死去(享年52歳)。現在は無期限の活動停止状態にある。
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