2016年03月18日
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2016年03月18日
本日3月18日は、芳本美代子47回目の生誕記念日。
いきなり私事で恐縮だが、1986年のこの日、NHK-FMで放送されていた「坂本龍一のサウンドストリート」最終回のデモテープ特集で、筆者の応募した恥ずかしいテープが放送され、初めて自分の「創作品」みたいな物が公共の電波に乗った。なので、今日コラム執筆のチャンスを頂けるのは運命的なことであるが、本日の主役・芳本美代子が「白いバスケット・シューズ」でデビューを飾ったのは、その前の年の3月21日のことだ。今までは専ら70年代のアイドルのことばかり書かせていただいていたけれど、実は筆者がアイドルを「解る」ようになったと言えるのは、80年代になってから、厳密には1984年からである。即ち、自分より年下の世代がアイドル界の主流になりだしてからだ(涙)。理由は多々あるのだけど、この頃デビューしたアイドルのことになると、途端に調子が変わるのだ。
特に85年デビュー組は「奇跡」だった。前年、従来の芸能界然としたアイドルのイメージを覆した果汁系少女・菊池桃子の登場が刺激となり、アイドル産業は82年組の百花繚乱状態から少しずつ天然かつフレンドリーな方向へと傾き始め、その成果が上半期デビューした子のラインナップに現れていた。斉藤由貴、若林志穂、松本典子、橋本美加子、佐野量子、岡本舞子…さらに4月には天性の歌姫にして悲劇のヒロイン・本田美奈子、そして6月には浅香唯、中山美穂、南野陽子が間髪入れずにデビューするという大豊作ぶり。まぁ、7月以降の話はここでは割愛するとしますが。
そして芳本美代子だ。西城秀樹の妹という基本ライン(?)を軸に、慎重にアイドルを育成していた芸映と、アイドル商戦の主流になかなか乗れなかったテイチクががっつり組んで送り出した、ナチュラルな八重歯っ娘。折しも、同社の稼ぎ頭だった高田みづえの結婚引退が2月に発表されたばかり。みづえの所属していた由緒あるユニオンレーベルを実質的に終了させて、テイチクレーベル扱いでデビューさせたのも、ミッチョンにかける意気込みが半端でなかったことの証明。ちなみに彼女の出身地(出生地ではない)である山口県宇部市は、翌年デビューした西村知美を生み出してもおり、当時のアイドルファンの間では聖地の一つとされていた覚えがある。
デビュー曲を今聴くと、キラキラしたデジタルサウンドがいかにも従来の歌謡曲と別世界だなという印象を抱くけれど、甘酸っぱいメロディーはさすが井上大輔の技もの。そして、ミッチョンも実に丁寧に歌っている。当時はこういう、上手すぎとは言えないけれど安心して聴ける歌声に安らぎを感じたものだった…。第2弾「プライベート・レッスン」は、よりアイドルらしい弾けた楽曲。「自動車ショー歌」に似てるなんて言われたりもしたけど、このはっちゃけぶりは瞬時筆者を虜にしてしまった。美奈子もいいけど、やっぱり本命はこのコだ、と思った。
この後、財津和夫や宮城伸一郎を起用しての、どこか松田聖子をより親しみやすくしたようなポップな楽曲いくつかを経て、6枚目、筒美京平の大傑作「青い靴」(12インチ・ダンス・ミックスも発売された)で初のベスト10入り。この頃には筆者も彼女のファンミーティングにせっせと通ったものだ。当時の筒美メインラインだった荻野目洋子のダンスポップ路線に従順し、サウンド的にはさらにデジタル色を増すのだけれど、彼女の歌声に艶が増し、時にドキッとするほど説得力がつくのもここから。特に難波弘之作「横顔のフィナーレ」と、いち早く久保田利伸を起用した「ヴァニティ・ナイト」(タイトルは先日惜しくも亡くなったプリンスファミリーの淫乱娘・ヴァニティへのオマージュだろうか?)は名曲。
88年以後、CDが天下を取り始めてからは、あおい輝彦の「センチメンタル・カーニバル」やサザンの「海」をリメイクしたり、今聴くと実に不思議な気持ちになるASKA作詞作曲のトリッピーな「サカナ跳ねた」に挑んだり、アルバムでは自作曲を発表するなどより多彩な方向を模索することになるが、90年に19枚目で最後のシングル「愛しのバカヤロー」を出した後は、役者としての活動が主になり現在に至っている。結婚・離婚は経たものの、人生ドラマに悩まされすぎた印象が強い人が多い85年組の中では、実に安定した活動を保っている方だ。そういえば、今年に入って何かと話題に上った「セブンティーン・クラブ」のデビューも、85年1月だったっけ…。
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