2016年02月26日

50年前の2月26日、岸部修三(一徳)がヘフナーのバイオリン・ベース500/1を購入

執筆者:岩根健一

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ザ・タイガースの森本太郎氏の日記によると、50年前の昭和41年(1966年)2月26日、メンバーの(当時ファニーズ)岸部修三(現・一徳)はビートルズのポールと同じヘフナーのバイオリン・ベース500/1を購入した。新品を61,000円で購入したという。今、考えると安いようだが、当時はそれぐらいの価格だという証言もある。


マッカートニーが使用したことで世界的に大ヒットしたバイオリン・シェイプのベースは60年代には本家ヘフナー(とは言うもののヘフナーもギブソンEB-1をインスパイアして作られた)のみならずオリジナル、コピー共々各国でいくつものメーカーに作られた。


日本では、デッドコピーを作りトレードマークのようになったグレコを初めテスコ、グヤトーン、カワイ、ファーストマン、バーンズ(日本)、アライ・ダイヤモンド、ハニーなど各種の国産バイオリン・ベースが発売された。またいくつかの国内ギター工場では各国(主にアメリカ)からのオーダーでそれぞれの海外ブランドのバイオリン・ベースが作られそのブランドの数は50を超える。海外ブランドではEKO(イタリア)、VOX(イギリス)、キルラ、デューセンバーク(ドイツ)、スプロ(アメリカ)などでそれぞれの形のバイオリン・ベースが作られている。


英米の有名なバンドには意外と使用者は多くないのだが、日本では多く、当時流行のグループサウンズを見ると、スパイダース・加藤(ヘフナー)、ゴールデン・カップス・加部(バーンズ・日本)、ブルー・コメッツ・高橋(ファーストマン)、テンプターズ・高久(ヘフナー)、ジャガーズ・森田(ヘフナー)らA級GSを始め数多くのベーシストが使用している。ポールやそれらのGSを見たアマチュア・プレイヤーが真似しないはずもなく売れに売れたのである。しかしベーシストたちがそのキャリアでバイオリン・ベースを通してプレーし続けることは多くなく、ベーシストとして最初の入り口で使われることが多い。ポール・マッカートニーはいまだに使い続けているが、それは彼のトレードマークとして一体化しているからであろう。それはタイガースのサリーとしての印象も同様だ。


さてサリー岸部はデビュー曲「僕のマリー」がそのバイオリン・ベースの音で始まることが印象的だが、王道フェンダー・ジャズベース、リッケン・フェイクのハニーSG5B、60年代のビートグループの楽器を代表するエピフォン・リボリなどを時々併用しながらタイガース解散までヘフナーで通した。使用期間は短いがインパクトの強いキャロル時代の矢沢永吉と並び日本のバイオリン・ベース・プレイヤーを代表するといっていいだろう。


なお、バイオリン・ベースは現在も各種発売され、今では中国製、インドネシア製の安価なヘフナー・バイオリン・ベースも存在している。

Hofner ヘフナー HCT-500/1-SB バイオリンベース

Hofner JAPAN LIMITED HCT-500/1CV-SB バイオリンベース

Hofner HCT-500/1 L/H SB バイオリンベース レフトハンドモデル

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