2016年03月22日
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2016年03月22日
みうらじゅんが勝手によしだたくろうを語る不定期連載「僕の髪が肩まで伸びて よしだたくろう!」。6枚目のオリジナル・アルバムとなる『明日に向かって走れ』、曲目解説になります。アレンジャーに松任谷正隆を迎えたフォーライフ・レコード設立後初とアルバム。ここから表記を「吉田拓郎」とひらがなから漢字表記に変更した。
収録曲12曲のうち、9曲が作詞・作曲:吉田拓郎、アレンジは全曲松任谷正隆となっている。
1)明日に向って走れ 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
いやぁ、いい歌だなぁ。『人生を語らず』ときて、この流れはグッときますね。初期の頃に戻った感じです。真心ブラーザーズもカバーして欲しいな。このアルバムは全曲松任谷正隆さんのアレンジなんですね。いやぁ、ギター弾いて歌いたくなってきた。
2 )一つの出来事 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
東京に出てきて最初に買ったレコードは実は甲斐バンドのアルバム『英雄と悪漢』でした。「ポップコーンをほおばって」とか「東京の冷たい壁にもたれて」とかをよく聴いていました。京都から出て来たばかりの僕には、今の気持ちを代弁してくれる歌を求めていたのかも知れません。かぐや姫の「神田川」や「赤ちょうちん」も、そんなに貧乏生活してないのに自分の生活とオーバーラップさせていたなぁ。
3)水無し川 作詞::松本隆/作曲:吉田拓郎
「水無し川」はかまやつひろしさんに提供した曲ですね。『元気です』を彷彿させるカントリー風のアレンジで、スチールギターが心に沁みます。
4)僕の車 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
突然、ラストにホンダ・シビックが歌詞に登場するのを聴いて当時、ビックリしたもんです。やっぱ気ままなカンジって、カントリーアレンジが一番似合いますね。
5)我が身可愛いく 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
『人間なんて』を彷彿させる曲。
調べてみると拓郎さん、この頃まだ31歳なんですよ。スゴイねぇ。31歳にしてもうここまで、いろいろな人生実験をされてきた。この前年にはフォーライフ・レコードを井上陽水さんたちと作ってしまうし、人生のスピードは尋常じゃないです、やっぱ。
6)どうしてこんなに悲しいんだろう 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
アルバム『人間なんて』収録曲のリメイク。
いやぁ、詞も曲もこんなにマッチしている歌を僕は知りません。たしか松任谷正隆さんのアレンジャーとしての最初の仕事が『人間なんて』の中のこの曲だったので、その関係もあってリメイク版を入れられたのかもしれませんね。プロコルハルムの「青い影」の影響も入っているみたいですね。
7)我が家 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
8)風の街 作詞::喜多条忠/作曲:吉田拓郎
山田パンダさんへの提供曲のセルフカバーです(山田版はTBS系ドラマ『あこがれ共同隊』主題歌)。
かぐや姫の流れに拓郎さんが合体したと言える曲ですね。♪表参道~原宿は~♪、いいメロディですね。ここらあたりから僕たちの次の世代の拓郎さんファンが出てきたということでしょう。
9)午前0時の街 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
スチールギターはこの曲に合ってますね。『今はまだ人生を語らず』までは読めたストーリー性がこのアルバムでは見えなくなって、トータルというより一曲一曲の世界観が違って聞こえます。
10)ひとり想えば 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
拓郎節、健在ですな。
11)明日の前に 作詞:吉田拓郎/作曲:吉田拓郎
堺正章提供曲のセルフカバー。
歌謡曲からのオファー多いですよね、拓郎さんは。それだけいいメロディを持っておられるってことですね。今では槇原敬之さんや山崎まさよしさんたちが例えばSMAPに曲を提供するのはよくあるけれど、そんなことも拓郎さんから始まっているんですよね。ハンク・ウィリアムス風。
12)悲しいのは 作詞::岡本おさみ/作曲:吉田拓郎
ライブで歌われているのを聴いたことがあります。スティール・ドラムが入っていますね。このあたりは松任谷正隆さんのアレンジ色が濃く出ているんでしょうね。同じ時期に出たユーミンの「避暑地の出来事」に通じるアレンジ。70年代前半のフォークソング・ブームを支えたかぐや姫は、75年に解散。南こうせつ、山田パンダは、ソロとしての活動を始め、そしてショーヤンこと伊勢正三は、「猫」のメンバーであった大久保一久と「風」...
4月5日、吉田拓郎が古希を迎えた。感慨深いものがある。なぜなら、拓郎は私にとって人生の“伴走者”であり、“道標”であるからだ。 text by 富澤一誠
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今回から5枚目のオリジナル・アルバム『今は人生を語らず』に入ります。1974年12月10日リリース。僕らと同化してくれていたと思っていた拓郎さんの、今考えるに最後と言ってもいい、貴重な思い出アルバム。
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