2016年10月01日
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2016年10月01日
「大人のミュージックカレンダー」をご覧の方は、おそらく音楽が大好きで、好きな音楽に対する情熱やこだわりに関しては、誰にも負けないくらいの自負をお持ちだろう。とりわけキャリアの長い音楽マニアなら、すでにある程度、自分の好きなアーティストや作品は固定され、揺るぎない価値観を形成している人が多いことと思う。
この『俺たちの1000枚』は、これからたくさんの音楽と出会いたいと望んでいる若い音楽ファンのみならず、そのような成熟した音楽ファンにこそ、手に取ってもらいたい本だ。
この本では、熱心な音楽リスナーとしても知られる10名のミュージシャン=曽我部恵一、チバユウスケ、片寄明人、花田裕之、サエキけんぞう、村松邦男、鈴木慶一、久保田麻琴、遠藤賢司、小西康陽(以上、掲載順。敬称略)に、それぞれフェイヴァリット・アルバム100枚(小西氏のみシングル100枚)をチョイスしていただき、そのリストをもとに1万字超のロング・インタヴューを敢行。各人が好きなアーティストと作品に関して、心ゆくまで語り尽くした読み物を、詳細な作品ガイドとともに掲載している。
総計1000枚の作品群は、ロック、ポップス、ソウル、ブルース、ジャズ、クラシック、ワールドミュージック、邦楽etc……と、多岐にわたるもの。自分は相当の音楽マニアだと自負している方が見ても、知らないアーティストや作品はかなり多いはずだ。
そして、そこにこそ、この本の面白さがある。
音楽シーンの第一線で長く活躍してこられたミュージシャンの方々が好きなアーティストおよび作品について語る口調は常に熱を帯びており、読者はそのたびに圧倒され、その音楽を無性に聴きたい衝動に駆られることだろう。それは、どんなに詳しい音楽評論家が書いた文章を読むよりも説得力があり、音楽への愛情にあふれたものだ。
そんな“新しい音楽との出会い”こそが、この本の醍醐味なのだと思う。
この『俺たちの1000枚』を手に取った先には、きっと貴方がこれまで出会ってこなかった、新しくて魅力的な音楽が待っているはずだ。その扉を開けるかどうかは、貴方次第。でも、これだけは言える。その行動を起こしてみて、決して損などしないと。
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