2015年11月04日
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2015年11月04日
本日、11月4日はファン待望のキャンディーズのDVDボックス・セットの発売日。1978年4月4日、後楽園球場で開催された彼女たちの解散コンサート「ファイナル・カーニバル」が初めて「完全収録」の形でリリースされるというのが一番の話題だ。
「ファイナル・カーニバル」は当時も3日後にはテレビで放送され、ヴィデオ作品としてもリリースされたが、約4時間のコンサートのすべてを収めきれるわけもなく、ファンたちからはこの伝説のコンサートの「完全収録」作品の登場が長く待ち望まれてきた。それがついに実現! しかもNHK、TBS、フジテレビの有名歌番組やバラエティ番組での歌唱シーンに、1976年の蔵前国技館での第2回「キャンディーズ・カーニバル」の模様を捉えた貴重なフィルム映像まで含まれたセットとしてリリースされたのだからたまらない。
ディスク1~3には、時系列的にはレコード・デビュー直後の1973年11月に「8時だョ!全員集合」で歌う「あなたに夢中」から、解散コンサート前日夜の「夜のヒットスタジオ 」で「微笑がえし」を歌う最後のテレビ出演シーンまでの映像が並び、ヒット曲ごとの衣装をまず充分に楽しんだ上で(解散直前にNHKの「ひるのプレゼント」にバック・バンド、MMPと共に連続出演した映像は演奏も良く貴重!)、ディスク4、5で解散コンサートをほぼノー・カットで楽しめる(会場で音楽だけ流れた場面や一部MCのカットはあり。スーちゃんの「お水を飲んでもいいですか?」がカットされたのは残念!)というのだから、同時代体験のある人なら「青春時代の想い出」が一気によみがえってきて大変なことになりそうだ。
フルで見ることによって、空前の規模で行なわれたこのライヴの本当のスケールが実感できるというのも大きく、少しずつ脱いだりパーツを付け外したりすることでステージ上での早着替えが可能なようにデザインされた衣装の変化のスゴさに驚かされたり、このコンサートを象徴する最後の3人の衣装が、初めて映像化された「おとうさんあなたへ」を歌った時のウェディング・ドレスから“チェンジ”したものだったのか!といった感慨も当然あるだろう。しかし「完全収録」の意味はそれだけではない。当日のファンたちとほぼ同じ時間の経過をたどることが可能になったことで、あの場に参加したファンたち、そして彼女たちの感情の揺れ動く様がより実感できるようになり、時間の経過と共にそうした感情の流れを「共有」することが可能になったのだ。実際にこのライヴが始まった午後5時17分に見始めてみると、その心の共鳴度はさらに高まるかもしれない。
だから中盤の自己紹介で、3人からそれぞれ「ランと…」「スーと…」「ミキと呼んでください!」と言われた時に、大声でその名前を呼ぶことができる時間が後少ししか残されていない、ということを感じたファンたちの歓声がヒートアップしていくのも理解できるし、「ダンシング・ジャンピング・ラブ」での長いファンたちとのとのコール&レスポンス、というよりも悲鳴の応酬にも一気に感情移入してしまえるのだ。映像が鮮明になったことで、3人の表情の細かな変化が読み取れるようになったのも大きい。
この後楽園球場での「ファイナル・カーニバル」の最後でキャンディーズの3人が叫んだ「私たちは幸せでした!」は、同じ球場でその3年半前に読売ジャイアンツの長嶋茂雄が自身の引退試合(1974年10月14日)後の挨拶の中で言った「我が巨人軍は永久に不滅です!」と並ぶ不朽の名ゼリフとなった。一方、最後に「For Freedom」と掲げられたにもかかわらす、この解散コンサート以降も結局、キャンディーズの魅力からは誰も「自由」になれなかった。しかし、だからといって「不幸せだった」などと口にするファンは今もひとりも存在しないはずである。
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