2015年12月08日

僕だけが知る本当のジョン・レノン

執筆者:廣田龍人/リッキー廣田

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35年前、1980年12月8日、その日私はライブ終了後に六本木のど真ん中にある麻雀店で仲間たちとゲームを楽しんでいた。僕の所属している事務所ミュージックハウス・モズの中川社長から直接電話が入りジョンとヨーコが何者かにニューヨークの自宅前(ダコタハウス)で撃たれたらしい?と連絡があったのです。その時咄嗟に、まさかジョンが撃たれる訳はない・・・。きっとヨーコの方が撃たれたのに違いないと自分勝手な判断をしてしまった。(当時ビートルズの解散の原因はヨーコだと思っていたので余り良い印象はなかった。ヨーコファンの皆さんすみません) ところが翌日の朝刊の一面には、ジョンが熱狂的なファンに拳銃で撃たれて亡くなったと報じられていて、とてもショックで3日間は喪に伏し泣きました。自分の兄貴が亡くなった様な気持ちでした。それから毎日、5年振りに発表されたニューアルバム「Double Fantasy」を聴きまくりました。そしてまた泣きました。


翌年の1月に新宿ルイードで「ジョン・レノン追悼ライブ!」を日本で初めてやったのは僕でした。(それ以降昨年まで34年間も追悼ライブを続けています。今年で35回目)その時からジョンの魂が、僕の身体の中に降りて来るようになりました。

ジョンの曲を歌う時、一曲、一曲にジョンの魂が乗り移って来るのです。これは自分でも実に不思議な現象でした。ジョンはただ叫んでいるのではなく、魂の叫びなんだ!つまりプライマルスクリームと本人が言っていた様に心の叫びなのです。

「Mother」という曲なんかはその代表です。ジョンの死後は僕の歌い方もかなり変わって来ました。分析してみると曲の作りは「静か動」になっています。つまり静とは「Imagine」や「Love」の様なジョンの本当の優しさが溢れ出ている作品。動とは「Cold Turkey」や「Power to the People」の様な心からの叫びが基本の作品。だから僕はジョンの作品を歌い分けることが出来るのです。


僕が今まで見て来たいわゆるビートルズバンドのジョン役は必ず外見から入っています。足を広げてガニ股になっていればいいというものではないのです。見た目も確かに必要だけど、そこにはハートや魂が入っているか否かなんです。あなたはその曲の歌詞の意味を分かって歌っているのか?と疑います。


確かにジョンの歌詞はシンプルでも深い意味が有るのです。それと、ジョン・レノンのシャウト曲!これが決まれば、君もジョン・レノンになれる!? 本当はなれないけど(ハッハッハッ)、僕がいつもライブで気を付けているのは、そのシャウトの部分なんですよ!?「Don't Let Me Down」この曲は頭の部分。ここに命をかけて欲しい!ここがバッチリ決まれば、後は流れで乗り切れる。

しかし、Nobody Ever Loved Me Like〜 ここは優しく歌わなくてはいけない。つまりシャウトと優しさが交互に出て来る、実に難しいですね!?


もう一つ、歌詞をちゃんと歌おう!Nobody Ever Loved Meの部分、過去形になっています。Loved Me ここ中々言えないですよ。一度トライしてみて下さい。言えないよ!過去形で思い出しましたが、「No reply」これも大好きな曲だなぁ。冒頭のThis Happened Once Beforeです。Happenが過去形になっています。ここをちゃんと歌っているのは僕くらいなもんで、他にちゃんと歌っている人を見た事がない。これも一度やってみて下さい。サビの部分のI Nearly Diedここも過去形になっています。ほとんどの人がちゃんと言ってません。僕は言ってます。今度、リクエストして下さい!


「Mr. Moonlight」この曲も、ど頭のシャウト!ここが全てです。都 はるみさんの「アンコ椿は恋の花」の様にア〜ン〜コォ〜と唸る様な歌い方ですね。下からしゃくり上げる感じで、ミスター〜とやればかなり雰囲気は出ますよ。若い世代は都 はるみさん知らないね!今回この原稿を何気に書いていますが、一冊の本が出来てしまう程、体験談が山ほど有ります。実際にライブで経験しなければ書けないことなので、この機会に全て披露したいです。


ジョン・レノンの歌唱の中に語りかける様な作品が何曲か有ります。例えば「Julia」や「Imagine」サラッと歌っている様だけど、心の奥には感情が入っているのです。ではその感情を出すには、どうすればいいか・・・。それは言葉で語りかけるのです。子供をあやす時に似ているかな???子守唄的な、説明になってないかなぁ。


最後にもう一つ、ジョン・レノン独特のディレーエコーですが、このディレーエコーのタイム感を完璧にコピーしてボーカルにかけるとかなりジョン・レノン・ボーカルに近付けます。これを一度やると止められなくなりますので、ソロ曲以外はなるべく使わない方がいいでしょう!

初期のビートルズ時代に歌った「Rock’n’ Roll Music」これはディレー&エコーが上手く使われています。初めて聞いた時はカッコいいと思いました。それ以来ずっとこのシャウトを真似ても絶対に同じにはなりません!今でも私の課題です。


何だかんだと好き勝手に色々書いて来ましたが、最後に僕が言いたい事は、ジョン・レノンはジョン・レノンであって、「誰もジョン・レノンにはなれない!」という事かな?でも僕はジョンの死後、日本でたった一人、ジョンの魂を受け継いで34年間もジョンの追悼ライブを継続して、そのステージでもジョンの作品を歌い続けて来ました。これはとても誇りに思います。今年も12月8日の命日に35回目の追悼ライブをやります。

John Lennon Forever !


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