2016年11月27日

[recommend] これがラスト・チャンス!? GS生誕50周年を飾る異色のGSフェスティバル。

執筆者:中村俊夫

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往年のGSスターたちによる顔合わせライヴ・イベントというと、当時の人気GSの元メンバーたちが定番ヒット曲を歌い、客席を埋め尽くしたGSブーム期に青春を過ごしたシニア世代たちが懐かしさに酔いしれる…というパターンがほとんどだったが、そんな懐メロ感覚のものとは一線を画する異色のGSイベントが、来月15日に開催される『GSフェスティバル2016』だ。


何が異色かって、とにかく出演者たちがかつて所属したグループ名を羅列しただけでも、そんじょそこらのGSイベントとはひと味もふた味も違うことがわかる。タイガース(加橋かつみ)、スパイダース(加藤充)、ジャガーズ(沖津久幸)、カーナビーツ(越川ヒロシ、ポール岡田)、モップス(三幸太朗)等、各々コンスタントに活動を続けているA級GS出身現役組はともかく、アイドルズ、ガリバーズ、デ・スーナーズ、ヴァン・ドッグス、フラワーズ、ヤンガーズ、ラブ、ボルテイジ、ブルーインパルス、ビーバーズ…という、1980年代以降のGS再評価ムーヴメントの中で、とりわけ人気の高いカルト系のグループ名が続々と挙がっているのに目を見張る。よくぞこれだけの面子が集められたものだ。さすが元アウト・キャストの大野良治さんがプロデュースされているイベントだけある。 


カルトGSファンが泣いて喜びそうなラインアップの中でも、ひと際カルト度が高いのがジ・アストロジェット。当時ラジオのGS人気投票番組で第65位にランクされながらもレコード・デビューせずに終わった幻のグループだが、韓国で公演したことがきっかけとなり、彼らのオリジナル曲「浜辺へ行こう」を韓国の「Key Boys」というバンドが70年にカヴァーしてレコード化。現地でヒットしたことで、GSマニアの間では知られている。今回出演するアストロジェットのギタリスト大口優治はブルー・シャルムの末期メンバーでもあった。果たして御本家版の「浜辺へ行こう」を聴くことが出来るのか? とても楽しみだ。


かつては若者世代の代表として日本中を熱狂させたGSのOBたちもそろそろ古希、または喜寿を迎える域に達してきた今日この頃(加藤カッペちゃんは80をとうに越えている!)。これだけの顔ぶれが一堂に会する機会など、もしかしたら二度とないかも知れない。フラワーズのデビュー曲ではないが、まさに“ラスト・チャンス”とも言える奇跡のGSフェスティバルをどうかお見逃しなく!


『GSフェスティバル2016』

日時:2016年12月15日(木) 開場16:30 開演17:00

場所:きゅりあん大ホール (「大井町駅」徒歩1分)

料金:¥6,500(税込) 全席指定

主催:GSフェス2016実行委員会

御予約・お問い合わせ:キャピタルヴィレッジ(03-3478-9999)

※詳細はこちら>

≪著者略歴≫

中村俊夫(なかむら・としお):1954年東京都生まれ。音楽企画制作者/音楽著述家。駒澤大学経営学部卒。音楽雑誌編集者、レコード・ディレクターを経て、90年代からGS、日本ロック、昭和歌謡等のCD復刻制作監修を多数手がける。共著に『みんなGSが好きだった』(主婦と生活社)、『ミカのチャンス・ミーティング』(宝島社)、『日本ロック大系』(白夜書房)、『歌謡曲だよ、人生は』(シンコー・ミュージック)など。

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